クレート(透かし)梱包とは?
密閉箱との違いや選ばれる貨物の特徴とは

重量物や精密機器など、輸送品質について細心の注意を払う必要がある製品を運ぶ際に使われる梱包方法の一つが「クレート梱包」です。他の梱包方法と比べて、どのような利点があるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、クレート梱包とは何か、ケース梱包やスキッド梱包との違い、クレート梱包のメリットとデメリット、デメリットをカバーするバリア梱包のほか、クレート梱包がおすすめの企業をご紹介します。
クレート梱包とは?
クレート梱包の概要と似ている梱包方法との違いを確認しておきましょう。
クレート梱包とは
クレート梱包とは、木材を格子状に組んだ梱包方法です。「透かし箱」とも呼ばれます。
よく比較されるのがケース梱包です。ケース梱包とは密閉箱と呼ばれるもので、6面を木の板で覆い、密閉する方法です。クレート梱包はケース梱包と異なり、格子状に覆われているので、密閉するわけではありません。
通気性と視認性が高く、ケース梱包より木材の使用量を減らせるため、安価に梱包できるのが特徴です。
ケース梱包(密閉箱)とスキッド梱包との違い
クレート梱包とよく比較されるケース梱包とスキッド梱包について、主な違いを見ていきましょう。
スキッド梱包とは:スキッドと呼ばれる荷役台に製品などを載せ、バンドなどで固定する梱包方法です。
| クレート梱包 | ケース梱包 | スキッド梱包 | |
| 重量 | 中程度 | 重い | 軽い |
| 保護性 | 中程度 | 高い | 低い |
| 通気性 | 高い | 低い | 高い |
| 資材コスト | ケース梱包より抑えやすい | 最も割高になりやすい | 抑えやすい |
| 視認性(中身の見えやすさ) | ケース梱包より高い | なし | 高い |
| 主な用途 | 精密機器や工業機械などの重量物、高価格品、高い防湿性・防錆性が求められるものの輸送 | 精密機器や工業機械などの重量物、高価格品の輸送 | 精密機器や工業機械などの重量物、比較的少量の輸送 |
クレート梱包の他の梱包方法と比べたメリットとデメリット
クレート梱包の他の梱包方法と比べたメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
・ケース梱包に比べて重量や資材コストを抑えられる
木材を格子状に組むクレート梱包は、全面を木材で覆うケース梱包と比較して重量や資材コストを抑えられるのが最大のメリットです。重量物の場合、少しでも梱包資材の重量やコストを下げたいところです。そのため、クレート梱包であれば、適度に重量やコストを下げられる点でメリットがあります。
・中身が見える
隙間があるため、クレート梱包は中身が見えるのがメリットです。特に輸送中の検品作業の際には行いやすいところがあります。また海外に輸送するときには税関を通ることになりますが、中身が見えやすいということで、効率化できるメリットがあります。
また一時保管や長期保存などの際に、在庫管理を行うシーンでも、梱包を解くことなく中身を確認することができます。時間や手間の面で削減できるでしょう。
・通気性が高い
クレート梱包は隙間が空いているため、通気性が高いのが特徴です。これもケース梱包と比べたメリットといえるでしょう。製品にとっては通気性が高いことが必要なものもあるため、その場合に有効な選択肢となります。
・スキッド梱包より保護性が高い
製品がむき出しの状態のスキッド梱包と比べると、格子状に覆われていることから、保護性が高いといえます。精密機器や工業機械など、耐性が求められる貨物に適しています。
デメリット
・梱包の手間がかかることもある
クレート梱包は、梱包の手間がかかることがあります。自社で自ら組む場合には、注意が必要です。
・防水性や防塵性、防錆性に乏しい
通気性が高い点ではメリットですが、同時に防水性や防塵性、防錆性に乏しい点はデメリットです。輸送中の雨水や湿気、埃への対策が課題です。
・盗難・紛失のリスク
クレート梱包は、外部から視認性が高いことから、輸送中に何を運んでいるかが一目でわかります。盗難目的の第三者から見れば、高価なものだとわかると狙われやすくなります。その点、ケース梱包のように中身がわからないほうが安全性は保てるでしょう。
・ケース梱包に比べれば強度に不安がある
強度面では比較的、高いほうですが、隙間が空いていることから、隙間がまったくないケース梱包に比べれば、多少強度に不安があります。
クレート梱包のデメリットをカバーする「バリア梱包」とは?
クレート梱包には多数のメリットがある一方で、デメリットもあります。クレート梱包を選択する際には、デメリットをできるだけ埋める方法を駆使しましょう。
最もおすすめなのは、貨物自体に適切な「バリア梱包」を施すことです。これにより、安全性を損なうことなく梱包コストと輸送コストの双方を削減できる可能性があります。
バリア梱包とは?
バリア梱包とは、クレート梱包を行う前に、貨物自体を防湿袋やアルミシート、ストレッチフィルムなどで覆い、防湿性や防塵性、防錆性などのバリア性能を高める梱包です。
これにより、クレート梱包の防水性や防塵性、防錆性に乏しい点や、強度に劣る点、盗難・紛失のリスクなどのデメリットを低減できます。
バリア梱包のメリット
クレート梱包にバリア梱包を併用することで、主に次の2つのメリットが見込めます。
1.クレート梱包のメリットを享受しながら防湿性や防錆性を備えられる
クレート梱包の重量とコストを抑えながら梱包できる等のメリットを享受しつつ、防湿性や防錆性等のデメリットを埋められるというメリットがあります。
2.フェリー輸送などの選択ができるため、輸送コストを低減できる
クレート梱包は防湿性や防錆性に乏しいことから、湿気の多い海上輸送では不安がある製品があります。その場合、バリア梱包を適切に行っておくことで、海上輸送も可能になります。特に大型フェリー輸送は、大量の重量物を輸送することができます。そのため、コストを抑えながら、海外輸送ができるというメリットがあります。
クレート梱包がおすすめの企業
クレート梱包がおすすめの企業をご紹介します。
重量物かつ梱包精度が問われるが、コストを抑えたい企業
重量物の精密機器などの貨物で、細心の注意を払って梱包する必要があるものの、コストを抑えたい場合は、クレート梱包が選択肢となります。しかし、精密機器の場合、完全な木箱のケース梱包のほうが安全性を高められることから、プロの目で吟味する必要があるでしょう。
バリア梱包で防湿性・防錆性を高めれば安全に輸送できる製品を運びたい企業
クレート梱包は、湿気に弱い点で不安がある一方で、バリア梱包によって防湿性・防錆性を高めれば安全に輸送できる見込みがある場合には適しています。これもプロの梱包によって、より一層、安心・安全な梱包を実現できるでしょう。
モーダルシフトを進めたい企業
モーダルシフト(※)を積極的に進めたい企業には、大型フェリーによる大量輸送でコストダウンするのもおすすめです。クレート梱包のほか、より安価なスキッド梱包でも対応できる可能性があります。
※モーダルシフト:トラック等の自動車で行われている貨物輸送を鉄道や船舶の利用へと転換すること。特にフェリー輸送はCO2排出量の削減のほか、コスト削減や輸送効率の向上が期待できる。
【関連リンク】
モーダルシフトとは?メリットと解決できる課題
まとめ
クレート梱包は、ケース梱包と比較し、重量やコストを低減できるメリットのある梱包方法です。一方で、雨水や湿気、埃などに弱いというデメリットがあることから、バリア梱包を施す方法を併用するのがおすすめです。
最適な梱包方法は、貨物の特性によって異なります。また、プロの梱包技術によってデメリットをカバーすることもできるでしょう。もし最適な梱包方法の選定や、品質の高い梱包をお望みの場合は、関光ロジNEXTにおまかせください。
関光ロジNEXTでは、輸送・梱包一貫サービスを行っており、お客様の大切な貨物に最適な輸送と梱包を一貫して行うことが可能です。海外へのフェリー輸送によるトータルコストの低減もご提案いたします。
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