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物流コラム

リーファーコンテナの導入基準と温度管理のメリット
~夏場の国際輸送で精密機器・医療機器を守る!

精密機器、医療機器、半導体製造装置など、温度変化や結露によるダメージを避けたい製品を海外へ輸出するメーカーの貿易実務者・品質管理責任者の方々は、最適な梱包方法をお望みのことでしょう。

そのような場合に選択肢の一つとなるのが、リーファーコンテナです。

今回はリーファーコンテナとは何か、リーファーコンテナに適した貨物、メリットとデメリット、導入の注意点を解説します。これからリーファーコンテナを導入するのを検討している方におすすめの内容です。ぜひお役立てください。

リーファーコンテナとは?

リーファーコンテナの概要から仕組み、リーファーコンテナに適した貨物をご紹介します。

リーファーコンテナとは

リーファーコンテナとは、コンテナ内に備え付けられた冷却装置で温度管理ができるコンテナです。冷凍・冷蔵品を輸送できるのが特長です。また精密機器などの温度によって品質に影響を受けやすい機器の輸送にも適しています。主に船舶輸送で利用されています。

リーファーコンテナに対して、一般的な冷却装置のないコンテナを「ドライコンテナ」と呼びます。

リーファーコンテナの仕組みと温度帯

リーファーコンテナ内には冷蔵ユニットが備わっており、冷媒ガスと熱交換器を通じて冷気をコンテナ内に供給する仕組みとなっています。一般的な冷蔵庫と同じ仕組みで冷却できます。

【コンテナ内を冷やす仕組み】
1.コンプレッサー、コンデンサー、蒸発器で冷気を生み出す
コンプレッサーで圧縮された冷媒がコンデンサーに移動して液体になったときに奪った熱を外部へ放出し、液体を蒸発器で気化します。風を冷やすことで冷風が作られます。

2. T字型床構造で下部から冷気を送る
コンテナ内部の底面はT字型構造になっており、下から冷気が出てきます。

3.ファンでコンテナ内に冷気を循環させる
コンテナ上部に備わるファンが冷気をコンテナ内に循環させます。リーファーコンテナは-30℃から30℃前後の温度帯に対応しています。また材質は、アルミ合金やステンレス、断熱材を重ねて作られることが多くあります。サイズは20フィートと40フィートの2種類がISO規格で定められており、利用されています。

リーファーコンテナに適した貨物

リーファーコンテナに適した貨物の種類として、次のものが挙げられます。

・医薬品/医療機器・化学品
・精密機器
・冷凍・冷蔵食品
・生鮮食品
・ワイン
・生花

いずれも温度管理が必要な製品であることがわかります。リーファーコンテナでそれぞれの貨物に最適な温度に保ちながら輸送が行われています。

リーファーコンテナのメリット・デメリット

リーファーコンテナのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

・厳密な温湿度管理が可能
リーファーコンテナは、備え付けられた冷却装置で厳密な温湿度管理が可能です。コンテナ内の温度を制御する計器やセンサーによって操作します。換気口も備わるため、開閉したり、貨物によって冷気の循環が妨げられていないか確認したりして湿度も含めて調整します。

・結露の防止が可能
コンテナ内の結露は貨物の品質を損なうリスクがあることから、管理は重要です。リーファーコンテナであれば制御により結露を防止できます。

・精密機器や医療機器を、品質を損なわず安全に運べる
近年の夏期は猛暑続きにより、一般的なドライコンテナでは輸送環境によっては、庫内温度が50度以上にも達することがあります。また激しい寒暖差による結露やサビのリスク、熱による半導体の基板のショートなど、深刻な品質劣化が課題となります。リーファーコンテナであれば、夏期でも品質を保持しながら運ぶことが可能です。

・船舶輸送であれば大量かつ安全に低コストでの海外輸送が可能
リーファーコンテナは船舶輸送に使われることが多くあります。船舶輸送であれば、大型フェリーなどの大量に積載できる輸送方法もあるため、コストを下げて安全に輸送ができます。特にフェリーによる会場輸送は、陸上輸送と比較して振動が少ないことから、製品の破損といったリスクが低減します。

近年は、トラックなどの陸上輸送から船舶や航空機、鉄道などの輸送方法に切り替えるモーダルシフトが推奨されています。そのような中で、船舶輸送を選択することで、モーダルシフトの推進につながります。CO2排出削減に貢献できるほか、企業イメージアップといったメリットも見込めます。

デメリット

・電源の確保が必要
リーファーコンテナは電源がなければ動作することはできません。そのため、電源の確保が必要です。

・積載容量の減少(ドライコンテナと比較した場合)
ドライコンテナと比較すると、積載容量が減ります。その理由は、まずコンテナ自体に断熱材による厚みがあるのは避けられず、冷却装置が備わっていることにあります。
また冷気の循環を妨げないように積載する必要があることも、積載量が減る大きな理由です。

・騒音
冷却装置は稼働に騒音が気になるといわれることもあります。

リーファーコンテナ導入の注意点

リーファーコンテナ導入の注意点をご紹介します。

冷気の循環を妨げない貨物の設置

リーファーコンテナに貨物を積載する際には、冷機の循環を妨げない貨物の設置が求められます。まず貨物上部に隙間を開けなければ、冷気の循環が妨げられるため、レッドラインというラインが引かれています。そのラインを超えるまで上部に積み上げてはいけません。

また、コンテナに直接段ボールを直置きすると冷気を妨げるため、パレットに載せる必要があります。

そしてコンテナの端や奥などに積載すると、これもまた冷気循環を妨げるため、コンテナ中央に集めるのが正解です。

適切なラッシング(固定)

重量物は、ベルトやワイヤー、ロープ、チェーン、ケーブルなどで固定します。またパレット自体がずれてしまうのも問題になるため、リーファーコンテナ専用の金具でパレットを固定します。

適切な温湿度管理

リーファーコンテナは、温度管理や湿度管理等が可能ですが、その管理や制御のスキルは求められます。つまり、リーファーコンテナを使用したからといって、必ずしもすべての貨物が安全に運べるとは限りません。管理の方法によっては貨物の品質を損ねてしまうリスクはあるのです。

確実なのは、プロによる委託などを通じて貨物を運ぶことにあります。実績と経験のある事業者を見つけて、確実にリーファーコンテナのメリットを得るようにしましょう。

まとめ

リーファーコンテナは、精密機器や医療機器などを品質を損なわず安全に運べるメリットのあるコンテナです。積載方法や温度や湿度の管理をしっかりと行うことで、リーファーコンテナの有意義な活用につながります。

リーファーコンテナは主に海上輸送での利用が進んでいます。関光ロジNEXTでは、輸送・梱包一貫サービスを通じて、精密機器・電子部品などを国際海上輸送に合わせて最適な梱包設計から輸送手配・通関まで一貫サポートしております。

リーファーコンテナに必要な貨物であれば手配し、適切な積載や温湿度管理をお手伝いすることができます。お困りの際には、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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